国際都市・東京を代表する街として知られる渋谷。長きにわたり人気のこのエリアでも、新たな超高層ビルが次々と誕生しています。2019年にオープンしたばかりの地上47階建ての大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」は、東京でもっとも人々が訪れる人気ランドマークの一つ。ビル内には、和食はもちろん、国際色豊かなレストランやカフェなど、ありとあらゆるショップがところ狭しと並んでいます。また、都心を一望できるユニークな展望施設「SHIBUYA SKY」は、眼下にスクランブル交差点が見えるのはもちろん、晴れた日には富士山を望むこともできます。文化の発信地・渋谷は、時の流れとともに、いつまでもワクワクするような街としてさらなる進化を続けています。
Great Views part2
東京
SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)
ホタルナライン
アニメ界の巨匠、松本零士氏がデザインした未来型の船「ホタルナ」は、宇宙船をイメージしたシルバー・メタリックの流線形ボディにガルウィングの扉、船体屋上には屋上デッキを設置し船外で景観が楽しめます。
ホタルナは、“月が輝く夜に神秘な輝きを放つ蛍が隅田川を舞う”ホタルとルナ(月の女神/LUNA <ラテン語> )「ホタル月」という、新たなる旅立ちとして松本零士氏の思いが込められた船名です。
浅草吾妻橋から出発し、東京を一望できるクルーズコースでお台場海浜公園まで運航しています。
船上からはレインボーブリッジや東京スカイツリーなど都心の景色を楽しむことができます。
夕方や夜には貸切チャーターすることもできます。
宇宙船をイメージしたシルバー・メタリックの船「ホタルナ」で東京湾岸の景観を堪能しましょう。
浜離宮恩賜庭園
現代的な都市・東京には、歴史的価値のある緑豊かな庭園が数多く存在します。隅田川河口に位置する浜離宮恩賜庭園は、1946年に一般公開されましたが、江戸時代は徳川将軍家の別邸、明治時代からは皇室の離宮でした。梅や桜の木々にあふれ、春には見事な花を咲かせる日本庭園です。港湾都市でもある首都・東京で、うつろいゆく四季折々の美しさをたたえています。庭園中央にある「潮入の池」は海につながっており、東京湾の水位に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調節しています。また、池に浮かぶ中島には「中島の御茶屋」があり、四季を通して抹茶を楽しむことができます。都会の喧騒から離れ、浜離宮恩賜庭園で穏やかなひとときをお過ごしください。
福井
平泉寺白山神社
福井県の平泉寺白山神社は、古くから信仰の対象であった霊峰白山の越前側の拠点として養老元年(717年)に開山されたと言われています。この一帯は、日本最大規模の宗教都市として繁栄しましたが、天正2年(1574)に越前一向一揆勢に攻められ、全山が焼失してしまいました。明治の神仏分離令により神仏習合の伝統が破棄されると、神社として分離独立。現在は深く青々と生い茂る苔のじゅうたんに覆われた「苔宮」として名をはせています。また、境内にある若宮八幡宮の大杉の古木は、全山焼失のときも生き残り、この地の歴史を物語るかのようにどっしりと佇んでいます。平泉寺白山神社の美しい境内をめぐり、今なお息づく歴史を感じてみませんか。
新潟
清津峡、星峠の棚田
美しい自然に恵まれた新潟県。その南部に位置する十日町市には、きらめくような清流・清津川が流れる「清津峡」があります。一帯は1949年に上信越高原国立公園に指定された、学術的にも資料的な価値のある自然の宝庫。切り立つ巨大な岩壁が作るV字型の大峡谷には清津峡谷トンネルが設けられており、安全に眺望を楽しんでいただけます。またこのトンネルは、真夏でも気温が20℃前後に保たれるため、特に暑い時期におすすめの絶景スポットです。都会の喧騒を離れ、癒しのひとときを満喫しましょう。また、十日町市には棚田が点在しており、とりわけ「星峠の棚田」が有名です。約200枚の大小さまざまな水田が魚の鱗のように斜面に広がり、日の光を浴びてキラキラと輝くさまは必見。春夏秋冬・朝昼晩とさまざまな表情を見せてくれる星峠の棚田を訪れ、日本の農村の原風景をご堪能ください(観光地ではありませんので、田畑に入ったり、ごみを放置したりすることは固く禁じられています)。
石川
兼六園
古き良き風情が残る町、金沢。長年にわたり日本屈指の観光地として人気を博し、海の幸や自然美の宝庫としても知られています。市の中心部に位置し、広大な面積を有する「兼六園」は、日本三名園の一つ。180種超の植物や、梅、桜、モミジなど、8,700本を超える樹木が私たちの目を楽しませてくれます。入園料は大人320円、小人100円。園内を散策し、色彩豊かな四季折々の表情をお楽しみください。また、園内には6つの茶屋があり、荘厳な風景を愛でながら抹茶を味わうこともできます。金沢観光の際は、加賀百万石の文化に彩られた兼六園を訪れ、自然の恵みを堪能しましょう。
富山
国定公園 雨晴海岸
富山県にある国定公園「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」。この海岸では、波が打ち寄せる富山湾越しに3,000m級の立山連峰の雄大な眺望を楽しむことができます。雨晴海岸から伸びる浜辺は「白砂青松百選」に選ばれており、万葉の歌人、大伴家持はこの風景をこよなく愛し、多くの歌を詠みました。
また、冷え込みの厳しい晩秋から冬の穏やかに晴れた朝に見られる「けあらし」という自然現象は、まさにここでしか見られない絶景です。雨晴海岸へのアクセスは、JR氷見線雨晴駅から徒歩5分、能越自動車道高岡北ICから車で15分。時間帯によってさまざまな表情を見せる、浜辺と立山連峰が織りなす四季折々の荘厳な眺めを楽しむなら、沿線を走る観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(通称:べるもんた)」に乗るのもお勧めです。大きな車窓は額縁のようにデザインされた窓枠で飾られ、移り変わる壮大な景色が一幅の絵のように映え、車内はさながらギャラリーの様。車内には寿司職人が乗車しており、富山湾の新鮮な海の幸をご堪能いただけます(事前予約が必要です)。べるもんたについて詳しくは、JR西日本のホームページをご覧ください。
岩手
猊鼻渓舟下り
岩手県の観光名所「猊鼻渓(げいびけい)」は、石灰岩を侵食してできた約2kmにわたる砂鉄川沿いの渓谷。高さ100mもの断崖絶壁が両岸にそびえ、日本百景の一つにも数えられています。透き通った水の流れを進んでいく往復90分間の猊鼻渓の舟下りは非常に人気があり、砂州に降り立てば見事な滝が出迎えてくれます。さお一本で舟を操る船頭が謡う「げいび追分」を聞きながら、萌黄の春、深緑の夏、紅葉の秋、雪が舞う冬と、四季折々の色彩と風情を楽しみましょう。また、温かい鍋をつつきながら雪景色を満喫できる冬季運行の「こたつ舟」もまた格別。絶景が広がる猊鼻渓舟下りで、ゆったりとした水辺の時間をお過ごしください。
宮城
松島
6,852もの島々からなる景勝地、宮城県の「松島」は、日本列島の美しさを象徴する場所と言っても過言ではないでしょう。松が生い茂る260超の島が点在する風景は、その美しさから日本三景の一つにも数えられています。松島湾をめぐる遊覧船(大人1,500円)では、ユニークな形をした大小さまざまな奇岩を間近に見ることができます。陸上からはけっして見ることのできない自然の造形美を堪能しましょう。遊覧船は、JR仙谷線松島海岸駅から歩いてほど近い場所にある桟橋から出発。また、松島の海岸線をレンタサイクルで軽快にめぐる楽しみ方もおすすめです。
松島を訪れたら、古くから日本人に愛され続けてきた絶景を目に焼き付けましょう。
青森
奥入瀬渓流の氷瀑
緑豊かな森に囲まれた青森県の(おいらせけいりゅう)。
四季を通じて息をのむような美しさをたたえ、冬になると渓流沿いにいくつもある滝が極寒の中で凍りつき、大迫力の氷瀑(ひょうばく)や氷柱となります。ネイチャーガイドと一緒に巡るツアーでは、レクチャーを受講した後、雪上歩行具を使って一帯を歩き、氷瀑に近づくことも。また、特におすすめなのが夜に出発する「氷瀑ライトアップツアー」です。環境への負荷も考慮し、LEDで氷瀑をライトアップ。幻想的な自然の景観美を見ることができます。冬季限定のこのツアーを、心ゆくまでご堪能ください(詳細とお申し込みは、十和田奥入瀬観光機構 | Travel Towadaのホームページをご覧ください)。
山形
蔵王ロープウェイから眺める樹氷
美しい自然に恵まれた山形県。そのなかでも東北でもっとも活発な成層火山群である蔵王連峰(ざおうれんぽう)は、四季を通じて壮大な美しさを誇る山脈として知られています。蔵王ロープウェイを使えば、雄大な自然の中を歩くトレッキングコースや、緑豊かな森へのアクセスも便利。夏は満天の星空を眺める天体観測スポットとして、秋には木々の葉が山を色鮮やかに染め上げる絶景スポットとして、それぞれ楽しめます。冒険好きの方には、冬のスノートレッキングもおすすめです。通称「スノーモンスター」と呼ばれる樹氷が、訪れる人々を待ち受けています。日本海側から吹く季節風に乗って運ばれた雪雲の中の雲粒が、アオモリトドマツの枝や葉に付着し、凍結を繰り返してどんどん大きくなっていくさまは、まさに自然の造形美。ロープウェイから望む樹氷原の雪景色は、必見のひとことです。